学校で働く栄養士

学校で栄養士として働く

学校で栄養士として働く

 

 

 

学校で働く栄養士のイメージって、給食を子供たちの為にいそいそと作るイメージでは無いでしょうか?

 

学校給食は、複数の学校給食を作るセンターや、小学校・中学校・高校・大学など、働く場所は多々あります。

 

 

▼どんな職種があるの?

現在、学校で働く栄養士には、二つの制度があります。
・学校栄養職員
 ⇒ 給食業務がメインです。

 

  給食の献立を作ったり、調理作業や、衛生管理まで幅広くにわたります。

 

  お昼ご飯は、4時間目が終わってから配膳が始まりますので、

 

  それまでに給食を作らなければならないので、時間との勝負です。

 

  学校によっては、生徒に学校給食だよりを作って、

 

  栄養指導をしているところもあります。

 

 

 

・栄養教諭
 ⇒ 食育などを教えたりします。

 

  人は生きていくために、「食べる」ということが大切であることを

 

  指導することがメインの仕事になります。

 

 

 

ちなみに、学校栄養職員は、栄養士の資格だけで仕事には就けますが、
どちらも公務員の試験に合格しなければなりません。
(栄養教諭は、一種と二種で資格の条件は異なります)

 

 

 

▼給料やボーナス(賞与)に関して

 

・学校栄養職員

 

公務員として働くことになりますので、各都道府県によって異なりますが、
栄養職員の場合、号給が低かったりもします。

 

一般の公務員よりも、低いです。

 

 

 

・栄養教諭

 

学校で働く先生と同様なので、給料は人によってそれぞれ異なります。

 

 

 

▼お休みは?

 

働く、都道府県によって異なりますが、大抵、土日祝がお休みです。

 

 

 

▼就業時間は?

 

9時〜17時になります。

 

残業もほとんど無いと聞きますので、定時で帰れることが多いみたいです。

学校栄養職員にインタビューしてみた

 

本日は、インタビューに応じて下さって、本当に有難う御座います。


 

いえいえ。私の体験したことが、多くの栄養士さんに役立ててもらえれば嬉しいです。


 

では、早速で恐縮ですが、学校栄養職員を辞めたいと思った最初のきっかけを教えて下さい。


 

@入社、1ヶ月目で栄養士辞めたいと思った

 

一般的にイメージされているのが、栄養士のお仕事は、老人ホームや介護施設や病院に居る利用者さんたちの食事を用意したり、保育園に通う小さな子供たちの給食を用意しています。

 

更には、献立は決められた金額で作らないといけないし、カロリーも考慮して献立を作る必要があります。

 

その当時、私は小学校に勤務していたので、継続的にお子さんたちに栄養のある給食を作らなければならないというプレッシャーです。

 

でも、1年も経っていないのに、辞めるのは・・・。と思いもう少し、頑張って働こうと決意しました。


 

Aなんとなく栄養士を辞めたい気持ちが膨らむ

 

大学時代の友達と集まったり、サークルの友人と会うと、お決まりの「仕事辞めたいね・・・」という話になります。

 

これは後から分かったことなのですが、栄養士に限ったことではなく、他人が仕事で成功していることを聞くと、それを妬ましく思ったり、職場変えたいなーという気持ちになっていきました。

 

それが溜まると仕事にも身が入らなくなって、なんとなくですが「辞めたい」という気持ちが大きくなりましたが、結局のところ何かをするわけでもなく、ズルズルと日々の生活が続いていきました。


 

B人間関係の難しさ

 

保育園で働いている栄養士の友達の話を聞くと、保育士さんとコミュニケーションが上手に取ることが難しく、悩んでいる友達はたくさんいました。

 

例えば、子供たちに嫌いなニンジンやピーマンなどの野菜を食べてもらう為に、頭を使ってメニューを考案するのですが、子供たちが嫌いな野菜を食べてくれないと、メニューを考えた栄養士が悪いと言われたりするそうです。

 

一生懸命考えた献立を、全否定されるわけですから、意見のぶつかることはしょっちゅうあったみたいです。

 

保育園の場合、栄養士が1人しかいないことが多いので、悩みを打ち明けられる栄養士もいないので、ストレスが結構溜まってましたね。

 

私の場合は、委託していた給食会社さんのパートさんが辞めたりすると、連鎖して「辞めたい」というパートさんが増えてくるので、パートさんをなだめたりすることは、毎日のようにありました。

 

委託している給食会社さんのリーダーがしっかり、パートさんをまとめてくれていれば良かったのですが・・・。


 

C私以外に栄養士が1人しかいない

 

さっきも少しお伝えしましたが、職場には栄養士が1人しか勤務していないことが多いです。

 

さっきは保育園の現状を、お伝えましたが、老人ホームなどの施設にも、その兆候があるみたいです。

 

1人だと自由が効くのは良いのですが、仕事のことで悩んだり、献立作りで困ったときに、相談出来る相手がいないことがデメリットですし、自分1人で判断しなければなりませんので、責任が重いことも栄養士を辞めたい原因の一つです。

 

さらに1人なので、仕事を休むことが中々出来ないことも非常に辛いです。


 

D給料が安い

 

栄養士って、国家資格じゃないですか?

 

これって不公平だと思うんですけど、国家資格を持っているからと言って、給料が高いというわけでは無いんですよ!

 

栄養士は国家資格の中で、一番安いと思います。

 

あっ。でも、保育士や介護士に比べれば、若干高いかなー???

 

ちなみに私の給料ですが、月によって異なりますけども、月収17万円〜19万円くらいで、20万円の大台には届きませんでした。

 

そこから年金や税金をひかれると、手元に残るのが16万前後ですね。

 

仕事の量はたくさんあるのに、給料が少ない・・・。

 

納得のいく給料だったら、「頑張ろう!」と思える、栄養士の方がいるんじゃなかと思います。

 

仕事の量と給料を天秤にかけた時、給料が少ないと、栄養士を辞めたい原因の一つではないでしょうか?


 

E年上の人に指示を出すのは大変

 

私の職場には、同年代の方が多かったので、苦労した経験はありませんが、友人の体験で宜しければお話ししますね。

 

私の友人は、老人がいる施設で働いていましたが、友人よりも年上の方に、指示を出しながら働いていました。

 

年齢は様々だったらしいのですが、40歳以上の方に、調理の指示をしていたようです。

 

老人ホームの場合、食べられない物もあるので、調理方法が利用者によって異なるため、献立や調理する方法もたくさんあったようです。

 

ですから、忙しくなると、指示を出すときも雑になったりすると「生意気だ」と言われたりすることがあったみたいです。

 

年上なんだから、その辺は大目に見てもらいたいものですけどね。

 

その友人は、それがストレスになってしまい、呼吸が出来なくなったりして、体調不良で退職しました。


 

F「やめたい!」と本気で伝えた!

 

ついに5年目に今まで溜めていたものが爆発してしまいました。

 

栄養士としての業務の他にも、色んな雑用を押し付けられてしまい、そのおかげでみなし残業ばかりが増えてしまい、休みの日も自宅で献立を作らないと間に合いませんでした。

 

まずは教頭先生に、4月に入ったときに、今年度で辞めたいと伝えました。

 

教頭は「なんとかする」と言ったものの、3ヶ月経っても業務が改善されることもなく、もっと業務量が増えていきました。

 

このままでは精神的にも危うくなると思い、今度は校長先生に直談判をしたところ、業務を大分減らしてくれました。

 

取りあえずは1年間頑張ろうと思いましたが、体調が悪くなるばかりだったので、退職届を出して辞めることにしました。


 

 

5年間同じ学校で、栄養士として働いて良かったと思うのは、「何事にも経験が大事」だということです。

 

途中で放棄することも出来ましたが、石の上にも3年ということわざがある通り、5年間栄養士として経験を積めることが出来たのは大きな収穫です。

 

取りあえず、5年間勤めてきましたが、「取りあえず栄養士を辞めたい」っていう気持ちがあってもなんとか5年間学校で仕事をすることができました。

 

後悔するのは、「言いたい気持ちを抑えない」というのも勉強になりました。

 

最後は、私の体調不良のせいで退職をしましたが、自分が働きやすい環境を作るためにも、ちゃんと言葉にして発信しなければダメだとも思いました。

 

今、学校栄養職員を辞めたい人の参考になればと思います。


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