面接官が教えるNGな自己PR
履歴書はちゃんと書いているのに、面接までたどり着くことが出来ない栄養士の方にお会いします。
その履歴書を拝見させて頂くと、NGの要素が自己PRに書かれています。
・自己PRがちゃんと書けていない
・強みを書いているはずなのに、不向きな自己PRになっている
・表現が曖昧になっている
・分かりやすい数字が入っていない
・一方的な押し売りになっている
あなたの自己PRと照らし合わせてみると、もしかしたらこれに該当する項目が書かれていて、そのことで面接官に会えることが出来ないのかもしれません。
つまり、あなたが作成した自己PRは、面接官に刺さっていないのです。
それでは、これら5つのNG例を紐解きながら、どうすれば面接までたどり着くことが出来るのかをご紹介します。
@自己PRがちゃんと書けていない
自己PRは、自分をアピールする大事な箇所です。
ですから、単なる自己紹介が書かれているようでは、面接官の意図を組んでいません。
面接官は自己PRから、あなたのどんなことを知りたいを思っているのでしょうか?
前職のキャリアを含めて、あなたの能力が「ウチの会社で求められる能力にマッチするのか?」ということを知りたいのです。
そして問題が生じたときに、対処出来る能力です。
その問題に直面した時、冷静に判断して現場を分析し、対処出来るのか?ということもチェックします。
今までのキャリアが、企業にとってプラスになるのか?というのも判断基準です。
つまり過去に、何らかの成果を出していたり、問題をどうやって解決したのかという、あなたのエピソードを聞きたいのです。
Aに直結することですが、あなたが会社のことを調査をたくさんして、「この人を採用しなければ会社にとっては損失」と思わせるくらいの自己PRができているか?も判断材料です。
例えば、どんな点に注力を注いでいて、その注力は前職のときに役立てることが出来るなど、自己PRに書かれていれば面接官に刺さりますよね。
A強みを書いているはずなのに、不向きな自己PRになっている
私の強みは〇〇です。
と書いてあるのにも関わらず、〇〇に当てはまる部分が強みになっていないことがあります。
例をあげて説明すると、
「私の強みは笑顔です。」
と自己PRに書いたのに、履歴書の写真が睨みつけている写真を貼っていれば、強みである笑顔という自己PRは違和感をおぼえるでしょう。
更に例をあげると、これは面接にあった時のことですが、
「私の強みは誰とでも話すことが出来るコミュニケーション能力です。」
と自己PRに記載したものの、面接の時に面接官とコミュニケーションが円滑に取れなければ、これは不向きと判断されてしまうでしょう。
B表現が曖昧になっている
履歴書や職務経歴書を10枚見ると、約半分くらいは突っ込みたくなるワードやフレーズが記載されていることがあります。
思わず突っ込みたくなるキーワードをまとめてみましたので、あなたの履歴書を確認してチェックしてみて下さい。
「いろいろ」「さまざま」
使用例:いろいろなことに興味がありますし、さまざまなことを経験したいと思います。
※色んな仕事がある中で、どんなところに興味があるのか伝わらない。
「そもそも」「どちらかといえば」
使用例:そもそも御社を選んだ理由ですが・・・。
どちらかといえば・・・。
※どれも前提として枕詞で使っているので、前提が何なのか不明。
「等」
使用例:・・・等です。
※具体的なことを書かないのはNGです。
「体力には自信があります。」
※体力があるのと、病気で会社を休むのは別問題。
「頑張りました。」
※自分が頑張ったというアピールは、「これ以上、頑張れない。」と思ってしまいます。
「御社の〇〇に興味を持ちました。」
※それで?具体的に、どんなところに興味を持ったのかが分からない。
「御社に経営理念に共感しました。」
※どの理念に、どんな風に共感したのかが具体的に書かれていない。
「何事にもヤル気は他の人よりあります!」
※ヤル気ってどんな気???
「なんでもやります。」
絶対何でもやれますか???
とあげれば、まだまだありますが、あなたも読んでいて同じような突っ込みませんでしたか?
曖昧な表現ではなく、具体的な表現で根拠となる体験談や数字を入れると良いでしょう。
是非、あなたの履歴書や職務経歴書を読み返して、曖昧な表現を使っていないかチェックしてみましょう。
C分かりやすい数字が入っていない
自己PRには客観的な数字を入れることが必要不可欠です。
それが無い文章では、信頼性に欠けます。
例えば、私は可愛い。
と思うのは自分の考えなので主観的です。
しかし、周りの友達には、どんなふうに見えるのか?というのが客観的な考え方です。
「私は〇〇の能力があります。」
「こんなことを経験させていただきました。」
という主観的な表現ではなく、
「社内でも評価された結果、社長賞を受賞しました。」
「改善した結果、今までの半分の時間で作業を終わらせることが出来ました。」
という第3者の評価や、根拠となる数字を入れることで、客観的に相手に伝えることが出来るでしょう。
先ほどのBで説明した曖昧な表現を覚えておられることでしょう。
実は、根拠となる数字や、第3者の見解を加えることで、客観的な文章になってより分かりやすい自己PRになります。
ヤル気は誰にも負けません。
【改善ポイント】
困難な状況で乗り切ったエピソードでストレス体制をPRしましょう。
「言われたことを何でもやります。」と同じなのですが、社会人として働くことは大前提なので、これは全くPRになっていません。むしろ、自己表現が下手な人だと思われてしまいます。
ですから、ヤル気や根性を自己PRしたいのであれば、どんな困難でも乗り越えて成果を出した過去の事例を数字として書くと良いでしょう。
御社の社風が私には合っています。
【改善ポイント】
応募先で働いている人から聞いた情報や、ネットに書かれている情報とあなたの価値観を付け加えて下さい。
「職場の雰囲気が良いので、御社に応募しました。」これも注意しなければなりません。
実際に、働いているわけでは無いので、社風は分からないでしょう。
思い込みだけで判断すると入社してから痛い目を見ることになります。
転職エージェントの担当者から知り得た情報をしっかり聞いて、社風とあなたの価値観が合致していることを自己PRするとプラスの印象になるでしょう。
何事も前向きにトライします。
【改善ポイント】
考えぬかれた計画を立てた上で素早い行動を示すことが大事です。
「思い立ったら直ぐに行動が出来るタイプです。」
雇用した側からすると、目的が無く突っ走るタイプの人間は、時間の無駄と判断される場合があります。
行動力も大事なのですが、行動力と計画性が表裏一体なのです。
考えながら行動が出来た経験を自己PRに書くことは◎です。
D一方的な押し売りになっている
自己PRは読んで字のごとく、おのれを売り込むことです。
とはいえ、一方的な押し売りになっていないでしょうか?
これは私が体験したことなのですが、
ある企業を紹介した際に、企業が求める人物像について
「迅速に行動出来るタイプ」と説明したのですが、
自己PRには「私の強みは、問題などが生じたときに腰を落ち着けてじっくり解決することです。」と書かれていました。
これ自体は、何も悪くないのですが、
しかし企業が求める人材は、スピードをもって行動が出来る人。ということです。
もし、紹介した方が、この会社に入社すれば、
「じっくり考えたいのに、急がされるなー」とストレスに感じてしまうことでしょう。
受け入れた企業も「この人、なかなか行動しないなー」と困ってしまうでしょう。
これはお互いにとってミスマッチです。
ですから、企業がどんなタイプの人材を採用したいのかを無視して、一方的に自分の良いところをPRしても面接まではたどり着くことは絶対に出来ません。
「嘘も方便」というのもあるから、少しくらい自己PRを盛っても大丈夫と思って、ウソを書きますか?
もし、このウソをついて内定を貰ったとしても、ウソを就き通すのは大変ですし、自分で自分の首を絞めてしまう可能性もあります。
まとめ
自己PRは、あなたの強みをアピールするとっても重要な機会ですから、あなたのことをしっかり企業の担当者に理解してもらう為にもNGな自己PRを、あなたの自己PRと見比べて修正出来る箇所は修正しましょう。
参考になればですが、栄養士向けの自己PRを書く際、活用して欲しいのが転職エージェントが無料で自己PR添削をしてくれるサービスがリクルートエージェントで実施されています。
活用してみたいと思われたあなた。
以下のリンクから、登録までの手順を記載しましたので、参考にしてみて下さい。
少しでも、皆さんの希望の会社に入社出来ることを、お祈りしております。